学科紹介

社会・経済の制度と文化を通して食料・環境問題の解決に挑む

今、人類が直面している難問のなかで、私たちの生活に最も関連が深いものに食料問題と環境問題があります。この問題は、先進国、途上国を問わず、また政治経済体制の違いにかかわらず、世界的にますます深刻になっています。

食料・環境経済学科では、その解決を目指すとともに、他の学科で行われる自然科学的な研究成果が現実社会に適切に受容されるための条件を探ることや、これらを農学論として総括し、新しい食と農のパラダイム(理論体系)を発信することを目標としています。

他学科のほとんどが自然科学的な研究手法をとるなかで、この学科のみが人文・社会科学的な研究手法をもちいます。人類の営み、そこには人類と自然との関わり合いが含まれており、それを究明するには人文・社会科学的な考察が極めて重要です。

本学科では、農林水畜産業の担い手の状態とともに、食をめぐる食品産業と消費者との望ましい関係を探求します。また、食や農の活動と環境問題との関係、および環境保全に向けた調和のあり方について探るとともに、都市や他産業との関係を視野に入れて、農山漁村の文化的・社会的・経済的な発展方策を世界的視野に立って解明できるように、その考察方法を学びます。

アドミッション・ポリシー

食料、環境、農林水産業等において生ずる様々な社会・経済問題に対して強い関心を持ち、幅広い観点から自身の力で論理的・実証的に問題の解決に向かって努力する人材を求めます。理科系科目に興味を持ちつつ、経済学を基本としながらも、経営学、社会学、歴史学など人文・社会科学を積極的に勉学したい学生を望みます。

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